アメリカのトランプ大統領は、現地時間の26日、G20サミット参加にむけて日本へ出発する前に、ホワイトハウスで記者らに対し「アジア訪問の期間中に金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長と会うことはない」としながらも「金委員長とは別のかたちでコミュニケーションとるかもしれない」と含みを残しました。
この発言は、直接会わなくても対話を行う可能性があるという意味ですが、その具体的な方法については明らかにしていません。
一方、公式日程として確定したわけではありませんが、トランプ大統領は韓国訪問の際、DMZ＝非武装地帯を訪れる可能性が高いとされ、もし実現すればDMZで北韓に対する重要なメッセージを発表する可能性もあります。
これと関連して、トランプ大統領に先立って韓国を訪れるビーガン北韓担当特別代表が、板門店（パンムンジョム）などで北韓側と実務接触できるかどうかに関心が高まっています。
ビーガン特別代表は、トランプ大統領の韓国訪問に向け事前調整を行うために27日に韓国を訪れ、28日に李度勲（イ・ドフン）韓半島平和交渉本部長と会談し韓米首脳会談の議題について協議するほか、金錬鉄（キム・ヨンチョル）統一部長官とも会談し、南北協力事業や北韓に対する食糧支援などについて情報を共有する予定です。
トランプ大統領は28日・29日に大阪で開かれるG20サミットに参加したあと、29日・30日の日程で韓国を訪問します。