韓国の来年の国防予算は、初めて50兆ウォンを突破する見通しです。
国防部は29日、来月3日に国会に提出される2020年度の国防予算案で、ことしに比べて7.4%増加した50兆1527億ウォンが編成されたと明らかにしました。
文在寅(ムン・ジェイン)政権発足以来の防衛力整備費の増加率は11%で、これは前政権の9年間の平均増加率5.3%のおよそ2倍です。
とくに、ステルス戦闘機F-35Aなど先端装備の増強に向けた防衛力整備費は8.6%増加した16兆6000億ウォンが編成されています。
これについて国防部は「北東アジア情勢が急変するなか、全方位的な安全保障上の脅威に対応するとともに、戦時作戦統制権のアメリカ軍からの移管に備えるために、国防力の強化に集中的に投資している」と説明しています。
国防部はまた、一般兵士の月給を兵長基準で40万6000ウォンから54万1000ウォンへと33%と引き上げる計画だということです。