新しい法務部長官に曺国(チョ・グク)氏が就任した9日、母校のソウル大学では学生らによる長官の辞退を求めるろうそくデモが開かれました。
曺国氏の母校であるソウル大学の総学生会は、この日の午後6時ごろ、ソウル大学中央図書館前で3回目となるろうそくデモを開き「法務部長官としての資格のない曺国教授は直ちに辞退せよ」と主張しました。
主催側によりますと、デモには在学生や卒業生、合わせて500人あまりが参加したということです。
この日のデモで、ソウル大学総学生会の会長は「曺国教授は、自身をめぐる問題提起に法的問題はないと一貫して主張していたが、今は状況が変わった。娘が第1著者となっていた論文は掲載が取り消され、妻は私文書偽造の罪で在宅起訴された」としたうえで「法務部長官の指揮と監督を受ける検事たちが、この事件を公正かつ厳正に捜査できるはずがない」と主張しました。
また、総学生会の副会長は「今日、韓国の正義と公正は死んだ。学生らが任命反対や候補辞退を求めたにもかかわらず、若者や大学生の声を無視し長官任命を強行した」と批判しました。
一方、ソウル大学の学生新聞が1日から6日、学生らを対象に行ったアンケートによりますと、回答者644人のうち476人、73.9%が曺長官の任命に反対すると答えました。