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政治

韓国 IAEAの総会で福島原発「汚染水」に懸念表明

Write: 2019-09-17 13:59:59Update: 2019-09-17 14:28:35

韓国 IAEAの総会で福島原発「汚染水」に懸念表明

Photo : YONHAP News

韓国政府は16日、IAEA=国際原子力機関の総会で演説し、福島第一原発に保管されている放射性物質を除去したあとの処理水を海に流すことに対し、深刻な懸念を訴えました。
政府代表として演説した科学技術情報通信部の文美玉(ムン・ミオク)第1次官は、「福島原発の汚染水処理問題は解決しておらず、世界に不安が広がっている」と指摘しました。
また、日本政府高官が放射性物質を除去したあと溜まり続ける処理水については海洋放出するしかないと発言したことに言及し、「処理水を海洋に放出した場合、地球の海洋環境に影響を及ぼしかねない重大な国際問題になる。IAEAと加盟国が共同で役割を果たす必要性がある」と強調しました。
そのうえで、「原子炉の状態と汚染水の状況に対する現地調査や環境と生態系への影響評価などを科学的かつ客観的な方法で行うべきだ」と指摘しました。
これに対し、日本の竹本直一科学技術担当相は、「科学的根拠に基づかない」と反論しました。
竹本氏は韓国に先立つ演説でも、「事実や科学的根拠にもとづかない批判をする国がある」と、暗に韓国を批判しました。
また、福島第1原発の汚染水について、「多核種除去設備(ALPS)で処理し、トリチウム以外の放射性物質をほとんど取り除いている」と説明しました。
トリチウムは「三重水素」とも呼ばれ放射性物質で、体内に取り込まれても、蓄積されることはなく尿などとして排出されますが、染色体異常を起すおそれもあるとされます。

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