日本による輸出管理の強化を受けて、韓国国民の間で急速に広がった日本製品の不買運動の影響で、日本のことし9月の韓国向け輸出額は15.9%減少しました。
日本の財務省が21日に発表した統計によりますと、日本のことし9月の韓国向け輸出額は4028億円で、前の年の同じ時期に比べて15.9%減少しました。
また、同じ期間の韓国からの輸入額は2513億円で8.9%減少しました。
このため、日本は9月の韓国との貿易で1514億円の黒字を記録しましたが、黒字幅は前の年の同じ時期に比べて25.5%減っています。
このような9月の韓国向け輸出額の減少幅は、韓国で日本製品の不買運動が本格化した8月(8.2%減)と比べても2倍近い水準となっていて、不買運動が9月に入って更に拡大していることがうかがわれます。
品目別に見ますと、ビールを含めた食料品の輸出額は、8月に40.6%減ったのに続き、9月には62.1%減少し17億3600万円にとどまりました。
輸出管理強化の対象となる半導体材料が含まれる有機化合物の輸出額は24.5%、半導体などの製造設備の輸出額は55.7%落ち込みました。
また、自動車の輸出も48.9%減っていて、とくに乗用車の輸出額は前の年の同じ時期に比べて51.9%少なくなっています。