曺国（チョ・グク）前法務部長官の一家が運営していた学校法人をめぐる不正疑惑で曺長官の弟が31日、逮捕されました。
背任などの疑いで逮捕されたチョ・グォン容疑者は、2016年から翌年まで曺国氏一家が運営していた学校法人「熊東（ウンドン）学園」の事務局長を務めていましたが、教師を採用する際に、志願者2人から2億1000万ウォンの賄賂を受け取る代わりに試験問題などを渡した疑いが持たれています。
また、虚偽工事を理由に工事代金の債権を確保し、学校法人を相手取って「偽装訴訟」を起こし、100億ウォンあまりの損害を負わせた疑いも持たれています。
チョ・グォン容疑者に対する逮捕状の請求は先月9日に裁判所によって一度、棄却されていますが、今回、逮捕状請求を認めた理由について、ソウル中央地裁のシン・ジョンヨル部長判事は、「被疑者に対する拘束の必要性と相当性が認められる」ためとしています。
また検察は、今回、逮捕状を再請求する際に、韓国資産管理公社（ケムコ）の債権強制執行を回避しようとした「強制執行妨害」と不正採用に関与した共犯者の海外逃亡を指示した疑いを追加しました。
一方、 先に逮捕されていた曺前長官の妻で東洋（トンヤン）大学教授のチョン・ギョンシム被告の拘留期間が、今月11日まで延長されました。妻に続き、弟の身柄も確保した検察は、近く曺国前長官自身を直接呼び、取り調べを行う方針とみられています。