仁川(インチョン)空港を出発してシンガポールに向かっていたアシアナ航空機が出発から4時間後、エンジンに異常が見つかり、フィリピンのマニラ空港に緊急着陸したことがわかりました。
アシアナ航空によりますと、9日午後4時20分ごろ仁川空港を出発してシンガポールに向かっていた航空機の右側のエンジンの燃料供給装置で異常が見つかり、マニュアルにしたがって午後10時ごろ、マニラ空港に行き先を変更し、緊急着陸したということです。
この航空機はエアバス社の「A350」で、アシアナ航空が次世代の主力機種としている最新の航空機です。
アシアナ航空側は、乗客300人あまりに宿泊施設と代替機を提供しました。
乗客は代替機に乗って、予定より18時間遅れて10日午後5時ごろ、目的地のシンガポールに到着しました。
ボーイング737型機で亀裂が見つかったことや、3週前に運航準備中だったアシアナ航空「A380」型機のエンジンで火が出たことなど、航空機の安全が懸念される事故が相次いでいることから、国土交通部は今月1日から韓国の航空会社9社を対象に緊急安全点検を行っています。