韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担をめぐる韓米当局者の協議が18日から2日間の日程でソウルで再開され、2日目の19日の協議は夕方5時までの予定でしたが、始まってから2時間足らずで終わり、事実上決裂しました。
アメリカ交渉団の代表を務めるジェームズ・デハート氏は、協議終了後に記者会見し、「韓国側が示した案は、公正かつ公平な分担というわれわれの要求に応えていない。偉大な同盟の精神にもとづき互いに合意できる新しい提案を韓国側が示すことを望む」と述べました。
韓国外交部の当局者によりますと、協議でアメリカ側は、新しい項目の新設などにより、韓国側の分担金が大幅に増額されるべきだと主張したということです。
これに対し、韓国側は、この28年間、韓米が合意してきた協定の枠組みの中で互いに受け入れられる範囲内で増額されるべきとの立場を示したということです。
双方の立場が平行線をたどったため、19日の協議は事実上決裂したものとみられ、両国が目指す年内妥結は難しくなる見通しです。