PM2.5=微小粒子状物質の影響で、2030年には、ソウルで年間2000人を超える高齢者が、 寿命より早く死亡するという推計が出ました。
ソウル研究院がまとめた報告書によりますと、大気中に漂うPM2.5が原因で健康が悪化し、期待寿命より早期に死亡する65歳以上の高齢者は、2030年に年間2133人に上ります。この数値は、2015年の年間1162人から83.6%高くなっています。
報告書では「高齢者は環境汚染に比較的脆弱であるため、急速な高齢化に伴い、PM2.5が高齢者に与える影響が今後拡大する可能性が高い」と述べ、「ソウル市はPM2.5の健康影響を把握し、疾病管理システムの整備、排出源の管理、高齢者を対象にした啓発活動など、PM2.5から高齢者を守る実効性のある対策を備える必要がある」と指摘しました。