金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長が極秘にアメリカを訪れ、GSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定や防衛費分担金交渉の問題についてアメリカ側と議論していたことがKBSの取材でわかりました。
金次長は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がソウルでアメリカのエスパー国防長官と会談した3日後の18日、アメリカを訪れました。
金次長はホワイトハウスの高官らと会談し、GSOMIAの問題について集中的に説明したとされます。
なかでも、GSOMIAの終了を控えて、アメリカに最後まで仲裁にあたるよう要請したとみられます。
大統領府青瓦台の関係者は、「日本の態度に変化がない限り、GSOMIAは終了するというのが韓国政府の方針だが、最後まで外交努力を尽くしているということに注目すべきだ」と話しました。
これに対するアメリカ側の反応はわかっていません。
金次長はまた、防衛費分担金交渉についての韓国政府の立場も説明したとされます。
50億ドルに上るとされるアメリカ側の要求の不当性について訴え、防衛費分担金は公平で合理的に策定されるべきで、双方が同意できる水準に決めるべきだという考えを伝えたものとみられます。
金次長は20日午後に帰国していて、21日に文大統領に結果を報告するものと見られます。