アメリカのトランプ大統領は、北韓問題と関連して「必要なら軍事力を行使する」と述べました。
ロイター通信によりますと、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に参加するためイギリスのロンドンを訪れているトランプ大統領は3日(現地時間)、現地のアメリカ大使館で記者会見を行いました。
この記者会見でトランプ大統領は、自分と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は良い関係であるとしたうえで、「仮にオバマ前大統領が今もホワイトハウスにいたとしたら、北韓とアメリカは戦争を行っていたかもしれない」と強調しました。
その一方で、トランプ大統領は「アメリカは歴史上、最も強い軍隊を有している。これを使うことがないことを望むが、必要であればを使うだろう」と述べました。
これに先立って北韓は3日、アメリカに向けた談話で「年末の交渉期限が迫っている」としたうえで「クリスマスプレゼントとして何を選ぶかは全面的にアメリカの決心にかかっている」と圧迫しました。また、金委員長は、政治・外交的に重大な決断を控えた際に訪れる白頭山(ペクトゥサン)を視察しています。
この日のトランプ大統領の発言は、このような北韓の強硬な行動に対する苛立ちを示したものと見られています。
トランプ大統領はまた、金委員長を「ロケットマン」だと呼び、「金委員長は(シンガポール首脳会談での)非核化の合意に応えるべきだ」と強調しました。