北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は「革命の聖地」とされる白頭山に軍幹部らとともに、軍馬に乗って登ったもようです。
朝鮮中央通信が4日、伝えたところによりますと、金委員長は2日、軍馬に乗って白頭山地区の「革命の聖地」を視察しました。
今回の視察には、崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長をはじめとする党中央委員会幹部だけでなく、朴正天(パク・ジョンチョン)人民軍総参謀長ら大勢の軍幹部が同行したことが異例のこととして注目されています。
また妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は同行しませんでしたが、李雪主(リ・ソルジュ)夫人と玄松月(ヒョン・ソンウォル)党副部長がそれぞれ馬に乗り、金委員長のすぐ後ろについていく写真が公開されています。
金委員長は、「白頭山はいつ登っても、心と体に新たな革命熱、闘争熱を沸かせ、新たな決意を抱かせる場所だ」と語ったということです。
今回の視察について、北韓がアメリカとの対話の期限としている「年末」が近づくなか、アメリカが早急に姿勢の変化を示さない場合、強硬な軍事行動という「新たな道」を進むことを示唆したものという見方が出ています。
金委員長の白頭山登頂はことし10月16日以来、49日ぶりです。
金委員長は政治、外交で重大な政策決定を行う前後には「革命の聖地」、両江道(ヤンガンド)三池淵郡と白頭山を視察するとされています。