中国の習近平国家主席が、2020年の上半期に国賓として韓国を訪問する見通しであることが分かりました。
外交部当局者は、4日午後に行われた康京和(カン・ギョンファ)外交部長官と中国の王毅外相による外相会談で、習主席の韓国訪問について議論したと、5日、明らかにしました。
外相会談で、韓国側は、習主席の国賓としての韓国訪問を提案し、早期に実現することを希望すると伝えたのに対し、中国側は、「2020年上半期に習主席が国賓として韓国を訪問することを真摯に検討している」と答えたということです。
習主席の韓国訪問の時期について、日本が習主席を国賓として招いた来年の春になる可能性があるとの見方があります。
しかし外交部当局者は、「必ずしも日本と韓国を順次訪問するとは限らない。全ての可能性は開かれている」と話しています。
習主席が韓国を訪問したのは2014年7月が最後で、2020年上半期の韓国訪問が実現すれば、6年ぶりの訪韓となります。
一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、王毅外相と面談し、「習主席の韓国への国賓訪問が来年の早い段階に実現し、両国間の戦略的パートナー関係をさらに充実させるきっかけになることを期待する」と話しています。