北韓江原道（カンウォンド）元山（ウォンサン）市の馬息嶺（マシンニョン）スキー場が金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長の誕生日の8日、オープンしました。
朝鮮中央放送は10日、「馬息嶺スキー場には人民の喜びとロマンが溢れている」とし、スキー場がこの冬の営業を開始したことを伝えました。
馬息嶺スキー場は、大のスポーツ好きの金委員長が業績の一つとして誇る事業とされます。
金委員長は、権力を掌握した2012年から馬息嶺地域に大規模なスキー場を建設する構想を幹部たちにアピールし、翌2013年初頭に着工。
同じ年の12月31日に竣工しています。
スウェーデン製の人口降雪機やイタリア製の除雪車など高価なヨーロッパ製装備を取り揃えたため、国連の制裁違反に当たるという指摘も出ました。
2018年の平昌（ピョンチャン）冬季オリンピックの前には、南北の選手がこのスキー場で合同練習を行っています。
一方、金委員長のもう一つの重点事業とされる中部・平安南道（ピョンアンナムド）陽徳（ヤントク）郡の温泉リゾートも8日にオープンしました。
北韓は制裁のため外貨稼ぎが難しくなっているなか、制裁対象ではない観光産業の育成に力を入れています。