中国・武漢で感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎の感染者1人が韓国で確認されました。
疾病管理本部が20日、発表したところによりますと、19日に武漢から韓国入りした中国国籍の女性1人が、新型コロナウイルスによる肺炎に感染したことが確認されたということです。
この患者は、仁川空港の入国エリアで高熱などの症状を訴えたため、隔離され検査を受けました。
現在、国が指定する隔離病棟で治療を受けているということです。
新型コロナウイルスによる肺炎の感染被害が拡大している中国武漢市では、2日間で感染者が136人に上り、3人目の死者も出ています。
中国のほかで感染が確認されたのは、タイ、日本に続いて韓国が3か国目で、感染者はいずれも中国人です。
WHOは、今回の新型コロナウイルスについて、SARS=重症急性呼吸器症候群やMERS=中東呼吸器症候群のウイルスに似ている可能性があるという見方を8日、示しています。
また14日には、武漢で発生した肺炎について、人から人に感染する可能性を完全に排除できないとする見方を示しました。
疾病管理本部は、韓国国内で感染者が確認されたことを受けて、感染症の危険警報のレベルを「関心」から「注意」に引き上げ、管理や対応の強化に当たっています。