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社会

韓国陸軍 性別適合手術受けた副士官の除隊を決定

Write: 2020-01-23 10:13:14Update: 2020-01-23 11:43:22

韓国陸軍 性別適合手術受けた副士官の除隊を決定

Photo : Getty Images Bank

韓国陸軍は22日、休暇中に海外で男性から女性への性別適合手術を受けたピョン・ヒス副士官について、除隊させる決定を下しました。
京畿道(キョンギド)北部の部隊で服務中のピョン副士官は、去年、休暇中に、海外で性別適合手術を受けた後、部隊に復帰し、女性として服務を続けることを希望しました。服務中の軍人が性別適合手術の後も服務を続けることを希望したのは軍創設以来初めてです。
軍の部隊に戻った後、ピョン副士官は、軍の病院で検査を受け、「心身障害3級」との判定を受けました。法律では、軍の病院で障害等級判定を受けた軍人に対して、今後の服務が可能かどうかを審査する除隊審査を行うよう定めており、陸軍は、除隊審査で、ピョン副士官を除隊させることを決めました。
陸軍は、除隊の理由について「ピョン副士官のケースは、関係法の基準に則って、服務を続けられないケースに当たると判断される。病院の検査の結果、心身障害3級と判定されたことを基にした、適法な手順である」と説明しました。
軍の決定に対して、ピョン副士官は、この日、軍の人権委員会が開いた記者会見で、人権委員会が決定の延期を求めたにもかかわらず、除隊を決定したとして、反発しました。
軍の人権委員会は21日、服務中に性別適合手術を受けた人に関する法律や、前例がないうえ、性別適合手術を受けたことを障害と判断することは、性のアイデンティティに対する差別行為に当たる可能性があるとして、陸軍に除隊審査の決定を延期するよう求めていました。
ピョン副士官は会見で、「子供の頃から、国と国民を守る軍人になるのが夢だった。だが、肉体的性と精神的性に不一致に違和感を覚えるジェンダーディスフォリア(性別違和)によるうつ病の症状が深刻になり、結局、性別を変えることを決めた」と語りました。
そのうえで、「性的少数者の軍人が差別を受けない環境で各自が任務と使命を果たすことができればと思う」と訴えました。

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