中国で広がっている新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎の感染者が、26日、韓国で新たに確認され、韓国で3人目の感染者となりました。
保健福祉部の疾病管理本部によりますと、3人目の感染者は、今月20日に中国武漢から一時帰国した54歳の韓国人男性で、帰国した時は、これといった症状がありませんでしたが、22日から発熱などの症状が出たため解熱剤で熱を下げ、その後、せきなどの症状も現れたため、25日に疾病管理本部に届け出たということです。
この感染者は隔離され、検査の結果、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されました。
この感染者は、症状が出るまでは感染していることを自覚していなかったため、地域で生活しながら周囲にウイルスを広げた可能性があります。
感染症の専門家は、感染者がウイルスの潜伏期間に地域社会に入る場合、大量拡散者（スーパー・スプレッダー）になる可能性があると指摘しています。
韓国では、武漢から韓国入りした35歳の中国人女性の感染が20日、初めて確認されたのに続いて、24日、武漢から韓国入りした55歳の韓国人男性の感染が確認されていて、今回が3人目です。
疾病管理本部は、これまでに隔離検査をした48人のうち、47人は陰性だったことがわかったため隔離を解除し、残りの1人については、現在、様子を見ていると明らかにしました。