電気自動車に搭載されるバッテリーの総電力量ランキングで、中国のCATLが3年連続で1位を占めているなか、去年、韓国のバッテリー3社がトップ10に入ったことが分かりました。
LG化学が3位、サムスンSDIが5位、SKイノベーションは10位を記録し、SKイノベーションは初めてトップ10の仲間入りを果たしました。
バッテリー調査会社「SNEリサーチ」の調べによりますと、バッテリーの総電力量は、LG化学が、前の年に比べて64.8%増加して12.3GWh(ギガワット時)、サムスンSDIは20.9%増加して4.2GWh、SKイノベーションは、2.3倍増加して1.9GWhだったということです。
こうしたバッテリー3社の成長は、各社のバッテリーを搭載したモデルの販売増加が牽引したとされています。
ただ、1位のCATLと2位のパナソニックは、市場平均を大きく上回る増加率を記録し、成長傾向が続いていることが分かりました。
SNEリサーチの関係者は、「去年は、韓国のバッテリー会社が、ともに躍進した年だった。今後もLG化学とサムスンSDI、SKイノベーションの3社の占有率がさらに拡大するだろう」としたうえで、「CATLとパナソニックが、グローバル電気自動車のバッテリー市場の半分以上を占めており、今後この2社の勢いを克服するための競争力や市場戦略が求められる」と話しています。