北韓が新型コロナウイルスの感染者がまだ出ていないと主張していることについて、国連食糧農業機関(FAO)の関係者が疑念を示したと伝えられました。
アメリカの政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカによりますと、国連食糧農業機関の平壌事務所の副代表は12日、「北韓当局は国連食糧農業機関に新型コロナウイルスの感染事例がまだないと伝えてきたが、われわれはこうした主張に疑いを持っている」と話したということです。
しかし、この副代表はこうした疑念を裏付ける根拠は示していません。
ボイス・オブ・アメリカはまた、北韓がウイルスの流入を防ぐため国境を封鎖したため、国際機関の活動に困難が生じていると伝えました。
北韓のロシア大使館によりますと、北韓外務省はウイルスの流入を防ぐため各国外交官の北韓への出入国を禁じたということです。
北韓は先月31日、外国公館の職員や国際機関の関係者などがやむを得ない事情で北韓入りした場合、15日間の隔離期間を経てから平壌への移動を許可していて、今月12日には、この隔離期間を30日に伸ばしました。