韓国の政府と与党「共に民主党」、大統領府青瓦台は25日に協議会を開き、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、国会で補正予算を早期に成立させ、それができない場合は、大統領による緊急財政命令も検討することに決めました。
緊急財政命令は、財政・経済における重大な危機が発生した際に、大統領による緊急財政処分や命令権を発動できる制度です。
また、補正予算案は3月17日に会期が終了する臨時国会で早期に成立させることを目指すほか、予算成立が難しくなった場合は、2兆ウォンの災害対策予備費を活用する方案を検討することにしました。
洪楠基（ホン・ナムギ） 副総理兼企画財政部長官は、「防疫措置のための予算は、補正予算を待つ必要がない。2兆ウォンの災害対策予備費を一日でも早く活用する必要がある」と述べました。
また、マスクの安定的な供給に向け、1日当たりの生産量の半分を各自治体や郵便局に送り、一部は大邱市と慶尚北道・清道（チョンド）郡の低所得層に無償で提供するとしました。
そして、マスクの輸出量は、1日当たりの生産量の10％に制限しました。
現在、国内のマスクの生産量は、1日当たり1100万枚で、2週間前よりも2倍に増加しましたが、依然として国内でのマスクの供給量が不足しているとの判断による措置です。