イギリス・ロンドンを訪れている康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は26日夜、中国の王毅外相と電話で会談しました。
康長官は会談で、最近中国の複数の地域で、韓国からの入国者をホテルに強制的に隔離させるなど過度な措置が取られているとして懸念を表明しました。
康長官は、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた韓国政府の努力について説明しました。
また中国でウイルスの感染が広がり始めた当初、韓国政府が中国への過度の対応を自制したことに触れ、中国も相互主義にもとづいて過度な対応を控えるよう要請したということです。
これに先立ち外交部は、邢海明(けい・かいめい)韓国駐在中国大使を外交部に呼んで、抗議しています。
この席で邢大使は、現在の対応は、中国の中央政府ではなく地方政府の決定であることを強調したということです。
一方、日本やフィリピンも27日から大邱(テグ)や慶尚北道(キョンサンブクド)からの入国を禁じるなど、外交部の集計では、これまでに韓国からの入国を制限している国と地域は40あまりに上っています。