韓国銀行は19日、アメリカFRB＝連邦準備制度理事会と600億ドルの通貨スワップ協定を締結したと発表しました。
期限は最短でことし9月19日までとなっています。
通貨スワップ協定とは、どちらかの国が通貨危機などに陥った場合に一方の国がドルなどを貸し出すもので、韓米の通貨スワップは、世界的な金融危機当時の2008年10月に300億ドル規模の通貨スワップを締結したのに続いて2回目です。
韓国銀行は「協定をとおして調達したアメリカ・ドルを即時に供給することで、ドルの需要不均衡によりウォン安が急速に進む国内為替市場の安定化に寄与する」と期待しています。
ウォン相場は前日、1ドル＝1285ウォン70銭までウォン安ドル高が進み、11年ぶりの安さとなりましたが、その後やや値を戻し、20日午後3時半の為替レートは1ドル＝1246ウォン50と、前の日に比べて39ウォン2銭のウォン高でした。
一方、 通貨スワップ協定締結の効果もあって、株価は上昇し
総合株価指数も前日より7％も急騰し、1566.15で取引を終えました。
アメリカFRBは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による国際金融市場の動揺でアメリカ・ドルの需要が急増していることを受けて、韓国のほかにもオーストラリア、ブラジル、メキシコ、シンガポールなど９か国と通過スワップ協定を締結しました。