アメリカから帰国し自己隔離を求められていたにも関わらず、感染の疑いがある症状を抱えたまま済州道(チェジュド)を旅行し、そのあとに感染が確認された20代の女性とその母親に対し、済州道は損害賠償請求を訴えることを決めました。
この女性はアメリカに留学中の20代の女性で、15日にアメリカから帰国し、政府から自己隔離を求められていました。
ところが、20日から5日間、母親など3人と一緒に済州を旅行し、ソウルに戻った翌日の25日に検査で感染が確認され、同行していた母親も翌日に感染が確認されました。
済州を訪れた初日から筋肉痛やのどの痛みなど感染が疑われる症状がありましたが、5日間、テーマパークを訪れたり船に乗ったりしており、2次感染の懸念が高まっています。
これまでに確認された接触者は47人ですが、今後さらに増える可能性があります。
済州道は、2人を相手取って、損害賠償請求訴訟を起こすことを決めました。
損害賠償の請求額は1億ウォン以上になる見通しで、防疫措置を取った道や営業停止に追い込まれた店、2人に接触したために隔離された道民などが原告になるということです。
道はまた、2人に対して刑事責任を問うことができるかについても検討しています。