ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染拡大がもっとも深刻なイタリアに住む韓国人300人あまりが現地時間の31日、政府のチャーター機でイタリアを出発しました。
現地の韓国総領事館によりますと、この地域に住む在外国民と留学生、駐在員など、合わせて309人を乗せた大韓航空のチャーター機が、31日午後8時ごろミラノのマルペンサ空港を出発し、1日午後2時に仁川国際空港に到着するということです。
乗客は、搭乗前に韓国の医療スタッフによる発熱検査や問診を受けているほか、イタリア当局が行っている発熱検査も受けており、帰国した後も、専用施設に移動し、最大で5日間ウイルス検査を受ける予定となっています。
政府は、イタリアに住む韓国人を帰国させるため、ミラノとローマから出発するチャーター機2機を手配していました。
ローマからのチャーター機は現地時間の1日午後5時50分ごろ、200人あまりの韓国人を乗せてローマのフィウミチーノ空港を出発し、ミラノを経由して2日午後4時に仁川国際空港に到着する予定です。
新型コロナウイルスの感染者は31日現在、世界で80万人を超え、死者も4万人を超えている中、イタリアでは、アメリカに次いで2番目に多い10万5792人の感染が確認されており、死者は最多の1万1591人となっています。