韓国銀行は２日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する不安からの景気低迷を防ぐため、買い戻し条件付き債権（RP）の買い入れを通じた流動性資金の無制限供給に乗り出しました。
韓国銀行によりますと、市場への流動性資金の供給を拡大するために銀行や証券会社などを対象に買い戻し条件付き債権の買い入れ入札を行った結果、５兆2500億ウォンの応札があったとして、全額を供給すると明らかにしました。
満期は91日で、金利は政策金利（0.75％）よい0.03ポイント高い0.78％です。
韓国銀行の金融通貨委員会は26日、一定の水準の金利で市場の資金需要全額を無制限に供給する、週単位での買い戻し条件付き債権の買い入れを３か月間実施することに決めました。
買い戻し条件付き債権とは、金融機関が一定期間後に買い戻す条件で債券を売り、経過期間に従って所定の利子をつけて買い戻す債券で、韓国銀行の買い入れによって量的緩和を図ることができます。
このような措置は、1997年のアジア通貨危機や2008年の金融危機の際にも使われたことのない手段で、アメリカなど主要国の中央銀行が行う量的緩和と大きく変わらないことから「韓国版量的緩和」だという見方もあります。