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サイエンス

新型コロナ完治者の血漿抗体用いた治療法 初めて効果確認

Write: 2020-04-07 15:10:41Update: 2020-04-08 18:48:47

Photo : YONHAP News

韓国の大学病院が、新型コロナウイルス感染症から完治した人の血漿をほかの重症患者2人に対して投与する治療を行ったところ、2人とも完治したことがわかりました。
この治療法は、完治した人の血漿に入っている抗体を患者に投与するもので、その効果を確認した初めての事例となりました。
ソウル新村(シンチョン)セブランス病院の研究チームが7日、発表したところによりますと、新型コロナウイルスに感染し、急性呼吸不全を伴う重症の肺炎患者2人に対してこのウイルスの感染から完治した人の血漿を投与する治療を行った結果、2人とも完治したということです。
この2人は、基礎疾患のない71歳の男性と高血圧を患う56歳の女性で、男性は退院したということです。
この研究結果は7日付の国際学術誌の大韓医学会誌(JKMS)に掲載されました。
完治した人の血漿による治療法は、SARS=重症急性呼吸器症候群やMERS=中東呼吸器症候群、エボラウイルス、鳥インフルエンザなど新型ウイルス感染症に用いられています。
研究チームは、「血漿を用いた治療は、副作用があるほか、大規模な臨床試験が行われていないため、科学的な裏付けも不十分だが、抗ウイルス治療などが効かない重症の患者にステロイドなどによる治療と並行して行えば、それなりの代案にはなる」と話しています。

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