総選挙があと2日となりましたが、新型コロナウイルスへの対応のほかには、これといった争点が見えない展開となっています。
各党は先週末から選挙戦のラストスパートに入りましたが、社会的距離の確保や外出を控える傾向などで人通りが少なく、これまでのような賑やかな選挙運動はできないでいます。
こうしたなか、与党「共に民主党」は、「危機を乗り越えるためにいまの政権を支持してほしい」と訴えているのに対して、最大野党「未来統合党」は、政府が初期の防疫で抜かりがあったことや経済がひっ迫していることを浮き彫りにし、与党への「審判」を呼びかけています。
専門家は「総選挙は通常、大統領の任期中の中間評価の場でもあるが、今回は各党が危機の克服を掛け声にしているだけで、政策や争点を際立たせることができず、有権者の選択はいつにもまして難しくなっている。有権者は日頃、好感を持っている政党に票を投じる可能性がある」と話しています。