文在寅(ムン・ジェイン)大統領が10日、就任3周年に合わせて行った演説で、「米朝対話を眺めているのではなく、南北間でできることを探すべきだ」と述べたのに対し、アメリカ国務省は11日、南北協力は非核化の進展と歩調を合わせるべきだと強調しました。
国務省の報道官は11日、聯合ニュースとのインタビューで文大統領の就任3周年記念演説での南北協力に関する言及について、「アメリカは南北協力を支持する」としたうえで、「南北協力が非核化の進展と歩調を合わせて進められるよう、アメリカと韓国は調整している」と述べました。
アメリカ国務省は、韓国政府が南北協力について言及するたびに、基本的な立場としてこのような回答を繰り返してきています。
一方、アメリカ国務省は現地時間の10日、米朝対話について「北韓との意味のある交渉に関与するという提案は依然として有効であり、バランスの取れた合意に到達するために柔軟なアプローチを取る意向がある」と明らかにしました。
健康不安説が浮上していた北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が健在であることが確認されて以降、北韓に対話の再開を呼びかけるメッセージを送ってきた延長線上にあるものとみられます。
金委員長が公開活動を再開して以降、トランプ大統領は2日、ツイッターに歓迎の意を示すなど、米朝対話を再開したい考えを示していましたが、「バランスの取れた合意に到達するための柔軟なアプローチ」を強調したことで、さらに柔軟な姿勢を示すかどうかに注目が集まっています。