サムスン電子は21日、EUV(極端紫外線)と呼ばれる非常に短い波長の光を用いて半導体を製造する生産施設を京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)に新たに建設すると発表し、半導体の受託生産「ファウンドリー」事業の拡大に向けた意欲を示しました。
サムスン電子は去年4月、システム半導体事業の育成に向け、2030年まで133兆ウォン規模の予算を投資することを発表しており、今回の決定は、この投資の一環とみられます。
サムスン電子が展開するファウンドリー生産施設は、国内に5か所、アメリカに1か所と、合わせて6か所あり、このうち、EUVによる生産施設は、 華城(ファソン)と、新たに建築される平沢の施設を合わせ、2か所となります。
世界のファウンドリー市場を見ますと、市場占有率トップの台湾のTSMCは、50%のシェアを占めており、2位のサムスンは、10%のシェアを占めています。
サムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、 今回の決定について「厳しい時こそ、未来に向けた投資を止めてはならない」として、システム半導体事業の拡大に向け、引き続き投資を進めていく意向を示しました。