韓国銀行の金融通貨委員会は28日、政策金利を0.75%から0.50%に引き下げました。これによって、政策金利は2か月ぶりに過去最低を更新しました。
政策金利の引き下げの背景には、新型コロナウイルスの感染拡大によって輸出が急減し、アメリカや中国など主要国の経済成長の落ち込みなどによる経済へのダメージが予想以上に深刻だとする韓国銀行の判断があったものとみられます。
韓国銀行は3月16日、新型コロナウイルスによる経済低迷を踏まえて、政策金利を1.25%から0.75%に引き下げ、史上初の0%台の政策金利となりました。
一方、韓国銀行は、ことしの韓国の実質GDP=国内総生産の成長率についても、2月に発表した2.1%から2.3ポイントも低い、マイナス0.2%にとどまると見通しました。
韓国経済は1998年のアジア通貨危機以降、マイナス成長を記録したことがなく、韓国銀行がマイナス成長を予想したのもグローバル金融危機に見舞われた2009年7月(-1.6%)以来、11年ぶりです。