慰安婦被害者を支援する韓国の市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が運営しているソウル市麻浦(マポ)区にある「平和のわが家」の所長が6日、自宅で亡くなっているのが見つかりました。
京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)警察署が7日に明らかにしたところによりますと、「平和のわが家」の所長が6日午後10時ごろに麻浦区の自宅で亡くなっているのが確認されたということです。
警察の関係者は、「遺書は残っておらず、6日午前、所長が一人でエレベーターに乗っている姿が防犯カメラに映っていた」とし、「所長は家に一人でいた」と話しています。
事件当時、所長の知り合いが6日午後に所長と連絡が取れないと警察に通報。午後10時35分ごろ麻浦区の自宅を確認したところ、すでに亡くなっていたということです。
警察に通報した所長の知り合いは警察の調べに対し、「所長がメディアの報道や検察の捜査などで、つらいと漏らしていた」と話したということです。
検察は、先月21日、正義連の不正会計疑惑を捜査するために会計資料が保管されている「平和のわが家」を家宅捜索し、正義連と韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の会計担当者の取り調べを行っています。
所長が亡くなったことについて、ソウル西部地方裁判所は、「検察は、正義連の不正会計疑惑と関連して、亡くなった所長の取り調べを行っておらず、取り調べのための出頭要請も行っていない」と明らかにしました。