ことし全国体育大会の開催地である慶尚北道(キョンサンブクド)は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、10月の開催を延期することを政府に要請しました。
ことしで第101回を迎える全国体育大会は、10月8日から14日まで、慶尚北道の12の市と郡で行われる予定でしたが、慶尚北道のイ・チョルウ知事は10日、中央災難安全対策本部の会議で、選手の安全を最優先にすべきだとして、ことしの大会を来年に延期することを検討してほしいと要請しました。
慶尚北道の要請について、文化体育部の関係者は「最近の新型コロナウイルスの状況を踏まえると、秋に大会を開催できない可能性があるのは確かだ」としたうえで、「大会の延期は、次期大会に影響を与えるため、来年の開催地である蔚山(ウルサン)と再来年の開催地である全羅南道(チョンラナムド)の了解を得る必要がある」とし、今後、防疫当局や各地方当局と協議する方針です。
一方、大韓体育会は、延期は難しいという考えを示しています。大韓体育会は、「慶尚北道がいきなり延期を要請して困惑している。体育会のルール上、大会の取りやめは可能だが、延期は難しいとみられる」としたうえで、全国体育大会を予定通り開催し、出場可能な種目だけでも行うべきだと話しました。