アメリカ国務省のビーガン副長官が来月、韓国を訪れる方向で調整していることがわかりました。
米朝非核化交渉について韓国側と何らかの調整があるのかに関心が集まっています。
外交筋が30日、明らかにしたところによりますと、「ビーガン副長官の韓国訪問を調整中で、訪問の時期は早ければ来月だが、8月以降になる可能性もある」ということです。
アメリカでは、新型コロナウイルスの感染者が今も拡大しているため、ビーガン副長官の海外訪問は、アメリカ国内の感染状況によって流動的だということです。
ビーガン副長官の韓国訪問が実現すれば、去年12月以来半年ぶりの訪問となります。
アメリカではことし11月の大統領選挙に向けて選挙戦が本格化していますが、北韓問題はトランプ大統領の政策のなかでは優先順位が低いとされています。
ビーガン副長官は現地時間の29日、トランプ大統領と北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による首脳会談開催の見通しについて、「大統領選挙の前にはないとみている」と話しました。
非核化交渉の実務をとり仕切っているビーガン副長官の発言ということで、アメリカ政府としての見解と受け止められています。
こうしたなかでの今回の韓国訪問で、米朝非核化交渉の今後について、どのような姿勢を示すのかに注目が集まっています。