インドで中国製品の不買運動が拡大している影響で、韓国のスマートフォンメーカーの売り上げが大きく伸びていることがわかりました。
現地メディアなどによりますと、LG電子のインドでのスマートフォンの売り上げは、ここ2か月間で10倍ほど増加しました。
中国に次ぐ世界2位のスマートフォン市場であるインドは、価格競争力の強い中国メーカーが進出し、サムスン電子やLG電子などの韓国メーカーは遅れをとっていました。
ことし第1四半期のシェアも3位のサムスン電子を除いて、トップ5のうち4つのメーカーが中国メーカーで、この4社だけで70%のシェアを占めていました。
ところが、先月インド北部ラダックでインド軍と中国軍の衝突が起こったことで、中国への反発から中国製品の不買運動が広がっています。
LG電子の関係者は、「インド市場で中国に対する反感が強まったことで、インド市場の隙を狙うチャンスが生まれた」と話しています。
LG電子は去年から「インドファースト」というスローガンを掲げて、インド市場に特化した商品を開発して、市場の攻略に力を入れています。
ことし下半期にも低価格からプレミアムまで6種のスマートフォンを発売する予定です。
第1四半期でシェア第3位にまで落ち込んだサムスン電子も、中国製品の不買運動の影響で第3四半期にはシェア2位を奪還するものと見られています。