日本から韓国への輸出額が、およそ11年ぶりに最低水準にまで減少したことが分かりました。
これは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と、日本政府による韓国向け輸出管理強化措置が影響したものとみられます。
韓国貿易協会と日本関税協会が発表したところによりますと、ことし5月の日本の韓国への輸出額は3293億円で、去年の同じ時期に比べて18%の減少となりました。
これは、2009年2月の3002億円以降、11年3か月ぶりにもっとも低い水準だということです。
品目別には、食料品の輸出が41.6%減少したほか、鉱物性燃料は69.5%、化学製品も27.9%減少しました。
一方、ことし5月の韓国から日本への輸出額も2009億円となり、去年の同じ時期に比べて27.3%減少しました。
これは、2010年4月以降、もっとも低い水準だということです。
これについて、韓国貿易協会の関係者は、「新型コロナウイルスの影響による需要の減少と、鉄鋼・石油製品の供給過剰、韓国に対する日本政府の輸出管理強化措置とそれによる日本製品の不買運動などが複合的に作用した結果だ」と分析しています。