新型コロナウイルスに関する抗体検査の結果、韓国での抗体保有率は0.03%で、欧米に比べて非常に低いことがわかりました。
防疫当局は9日、国内で実施した3000件以上の新型コロナウイルス検査のうち抗体反応を示したのは1件のみで、抗体保有率は0.03%だったと明らかにしました。
全国で1555件実施された検査で検出された抗体反応はなく、これとは別にソウルで実施された1500件の検査では1人が抗体反応を示したということです。
同じような検査で抗体反応が示されたのは、イギリス・ロンドンで17%、スイスで9.7%、スペインで5%となっています。
ただ、実施された抗体検査の対象者を地域別にみると、ソウルが21%と最も多い一方で、大規模な集団感染が発生した大邱は1人も含まれておらず、結果が全国での抗体保有率を示すものとは考えられないとの指摘が出ています。
これを受けて防疫当局は、大邱と慶尚北道を含めて3300人以上についての抗体検査を今月から行うとしています。
一方で、ソウル市が無症状の2万2000人を対象に行った感染検査では、全員が「陰性」でした。
これは、市中での感染拡大がなく、見逃している感染者もほとんどいないことを示す結果となっています。