2020年以降の韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)締結に向けて話し合うアメリカ側交渉代表にダーナ・ウェルトン元駐日公使が任命されました。
アメリカ国務省の報道官は現地時間の3日、アメリカ側交渉代表に、ディハート氏の後任としてウェルトン氏を任命したと明らかにしました。
ウェルトン氏は、アフガニスタン駐在次席大使や日本駐在政務担当公使を務め、25年以上の経験を積んだ外交官で、韓国語だけでなく、日本語にも堪能で、ことし秋から始まる日米防衛費分担交渉も念頭に置いた人事とみられています。
ウェルトン氏は韓国との交渉だけでなく、日本をはじめ世界各国を対象に行われる防衛協力やアメリカ軍の駐留経費負担をめぐる交渉を担当することになります。
2020年以降の韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担に関する特別協定締結に向けた韓米の交渉は、ことし3月末に13%の引き上げで暫定合意したとされましたが、トランプ大統領がこれを拒否して、およそ50%の増額を要求したため、難航しています。
トランプ大統領が大統領選挙を控えて、この問題で韓国側に一層圧力を加える可能性があるとされるなか、新しい交渉代表の任命がどのように影響するかに関心が集まっています。