韓国政府は、北韓に対する人道的な食糧支援を行うことを決定しました。
統一部は6日、南北交流推進協議会が世界食糧計画(WFP)が行う北韓の乳幼児や女性を対象にした支援事業に、南北協力基金から1000万ドルの支援を行うことに決めたと明らかにしました。
今回の支援は、李仁栄(イ・イニョン)統一部長官就任後、初の北韓に対する人道支援で、政府が南北協力基金を国際機関に供与して、国際機関が北韓に物資を送るかたちで進められる予定です。
今回の支援の決定は世界食糧計画の要請によるもので、当初、6月に議決が進められましたが、北韓による南北共同連絡事務所の爆破などによって南北関係が悪化したことで保留されていました。
この日の南北交流推進協議会では、非武装地帯(DMZ)に平和統一文化空間を造成する事業を支援する案件も議決されました。
この事業は、2022年から3年間にわたって実施されるもので、ことしは一部の建物を博物館に増改築したり、撤去した見張り所を展示空間に改装するうえで必要な事業費など、合わせて28億9200万ウォンを支援することに決めました。