KBSが9月からメインニュースで手話通訳を提供すると発表し、障害者人権団体からは歓迎するコメントが寄せられています。
KBSは10日、9月からメインニュースの「ニュース9」で手話通訳を提供すると明らかにしました。これに対して、障害者人権団体の「障害の壁を崩す人たち」は同じ日に論評を発表し、「KBSの決定を歓迎し、MBC、SBSも国家人権委員会の勧告を検討し、前向きな立場を示すことを期待する」と歓迎の意を表するとともに、ほかの地上波放送局にも手話通訳の提供を呼びかけました。
この団体は去年、国家人権委員会に「地上波放送のメインニュースで手話通訳を提供すべきだ」とする陳情を行い、これを受けて国家人権委員会はことし4月、地上波放送局に手話通訳を導入するよう勧告しました。
一方、野党「正義党」の張恵英(チャン・ヘヨン)議員は10日、障害者が国会の会議を傍聴できるように国会議事中継に手話通訳や字幕、画面解説などを義務付ける内容の国会法改正案を発議しました。
張議員は、「正当な利便性の提供を義務付けることで、障害者の情報アクセス権や国会傍聴権を改善していく」と語っています。
国会はこの日、張議員の記者会見に手話通訳を配置し、今後、特別な事情がない限り、すべての記者会見に手話通訳を配置する方針だと明らかにしました。