人類の福祉や国際平和に貢献した個人や団体に贈られる「ソウル平和賞」の受賞者に、ことしは、IOC=国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長が選ばれました。
ソウル平和賞文化財団は23日、第15回ソウル平和賞受賞者に、IOCのバッハ会長が選ばれたと発表しました。
ソウル平和賞は、1988年のソウルオリンピックを記念して作られたもので、2年に1度、人類の福祉と世界平和に尽した人に贈っています。
ソウル平和賞文化財団は、バッハ会長を選定した理由について、平昌冬季オリンピックは平和オリンピックとして開催すべきだという信念のもと、北韓のオリンピック参加を積極的に促し、韓半島の平和を象徴するオリンピックを実現するのに大きく貢献したことを評価したと説明しています。
バッハ会長は、北韓による核実験や弾道ミサイルの発射などで緊張が高まっていた2017年当時、11月の国連総会で「五輪休戦決議案」が採択されるのに大きな役割を果たしたほか、韓国と北韓が、アイスホッケー女子で、オリンピック史上初の南北合同チームを結成して出場したことにも貢献しました。
バッハ会長には、賞金20万ドルが贈られます。