LCC=格安航空会社のイースター航空が従業員600人あまりを解雇した問題などの責任をとり、創業者で国会議員の李相稷(イ・サンジク)氏は24日、所属していた与党「共に民主党」を離党しました。
李氏は、イースター航空の600人を超える大量解雇や250億ウォンを上回る賃金未払いの責任を問われ、党の倫理監察団から調査を受けていて、除名処分が出される可能性が高いとみられていました。
李氏の離党で、倫理監察団による調査は中止されます。
李氏は、「疑惑を晴らして党に戻ってくる」と述べ、復党に向けた意志を表明しましたが、疑惑について説明をもとめる記者らの質問には答えませんでした。
「共に民主党」は、資産の申告漏れなどが持ち上がった故金大中(キム・デジュン)元大統領の三男、金弘傑(キム・ホンゴル)議員も党から除名しています。
金弘傑氏の除名に続いて、李氏が離党したことで、民主党としては負担を減らした形となりましたが、除名や離党後も無所属で議員のポストは維持できるため、除名や離党が政党の責任逃れの手段として利用されていると批判する声が出ています。
★2020年9月28日修正