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韓半島

北韓、韓国人男性の遺体捜索を警告しながらも「南北の信頼」を言及 思惑は?

Write: 2020-09-28 10:19:02Update: 2020-09-28 10:47:55

北韓、韓国人男性の遺体捜索を警告しながらも「南北の信頼」を言及 思惑は?

Photo : YONHAP News

軍事境界線付近の海上で北韓に射殺された韓国海洋水産部に所属する公務員男性の遺体を捜索している韓国軍に対し、北韓は自身の領海を侵犯する行為を中断するよう警告する一方で、南北間の対話と尊重を強調し、その意図に関心が集まっています。
北韓の朝鮮中央通信は27日、北韓に殺害された韓国の公務員男性の遺体を捜索するために、韓国が今月25日から艦艇や船舶などを出動させ、北韓の領海を侵犯したと主張しました。
しかし、その一方で、「最高指導部の決断に従って、南北間の信頼と尊重が損なわれるようなことが再び発生しないよう、必要な安全対策を講じた」と強調しました。
これについて、慶南(キョンナム)大学・極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は、「北韓が、少なくとも南北関係が更に悪化するようなことはしないという考えを示した」とし、「悪化した南北関係を再び修復する余地が見られたという点で注目される」と話しました。
ただ、今回の朝鮮中央通信の記事は、北韓が南北間の信頼と尊重を維持するための真相究明や再発防止のほか、最高指導者による謝罪などを行っていることを強調することで、これ以上圧力を加えないようにする警告の意味合いが強いと分析しています。
また、統一研究院・北韓研究室のホン・ミン室長は、「南北関係を2018年の水準に修復できないとしても、年内までに南北間の合意内容を履行する雰囲気を醸成し、韓国とのコミュニケーションを復旧しようとするだろう」と話しています。
国家安保戦略研究院・安保戦略研究室のチェ・ヨンファン室長は、「南北首脳の間で親書を交換していることや、北韓の謝罪表明などを踏まえると、関係改善のきっかけが設けられる可能性はあるが、北韓の謝罪だけで済む問題ではないと考えている国民の感情のほうが重要な問題だ」と指摘しています。

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