在外同胞財団のハン・ウソン理事長は、韓国国籍を放棄しアメリカの市民権を取得したことで兵役逃れとみなされ、韓国入国を禁じられている歌手のユ・スンジュン氏について、「入国を認めるべきだ」と明らかにしました。
ハン理事長は19日、外交部傘下の在外同胞財団に対する国政監査で、野党「国民の党」の議員の「ユ氏と同じ在外同胞である理事長は、ユ氏の入国と関連してどう考えるか」という質問に対して、「ユ氏は、アメリカ国籍の在外同胞で、在外国民である私とは法的地位がちがう」としたうえで、「同胞財団理事長としては、大法院が入国を許可する判決を出したのであれば、入国を許可すべきだ」と述べました。
ユ氏は、ことし3月、韓国入国と関連して大法院で勝訴判決を受けましたが、7月にロサンゼルス総領事館がビザの発行を拒否したことを受けて、再び訴訟を起こしました。
これに対して、牟鐘和(モ・ジョンファ)兵務庁長は13日、国会国防委員会の国政監査で、「気高く兵役の義務を果たしている将兵に喪失感を与える」として、ユ氏に対する入国禁止を維持すべきだと明らかにしました。
これを受けてユ氏は、自信のSNSで「人権侵害だ」と主張しています。