アメリカや日本など4か国が参加するインド太平洋地域の安全保障協議体「クアッド」について、アメリカのビーガン国務副長官は、韓国など新たな国を加えるのは時期尚早であるという考えを示しました。
アメリカの政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によりますと、ビーガン国務副長官は現地時間の20日、電話での会見で、アメリカ、日本、オーストラリア、インドが参加するインド太平洋地域の安全保障協議体「クアッド」について、クアッド自体、まだ定義が明確ではないため、他の国を加える議論をするには時期尚早であるという認識を示しました。
その一方で、将来、クアッドについて公式に議論することは必要だとしたほか、あらゆる国の協力を歓迎すると述べ、クアッド拡大の可能性を示唆しました。
アメリカ政府は、クアッドに、韓国など新たな国を加える、いわゆる「クアッド・プラス」構想を示していて、ポンペイオ国務長官は今月初旬、、メディアとのインタビューで、クアッド・プラスの必要性を訴えていました。
一方、韓国政府は、クアッドがインド・太平洋地域で中国包囲網をつくる目的があることから、中国との関係を踏まえ、参加の是非に対して慎重な立場を示しています。