宅配大手のロッテ宅配に所属する労働者250人が、処遇改善を求め無期限のストライキに入ることが27日、明らかになりました。
全国の宅配労働者でつくる労働組合は、新型コロナウイルスの影響で、宅配需要が増え、ロッテ宅配は大きな利益を得たはずだが、宅配労働者の処遇は悪化するばかりだとして、全ての責任を持つべき会社が、事態を解決すべきだと訴えました。
宅配労働者側は、配送手数料の引き上げや、仕分け作業の改善、労働組合結成の自由などを求めています。
今回のストライキについて、ロッテ宅配の関係者は、ストライキに参加する人は250人と、全体の2.5%にすぎないため、配送への影響は小さいとみられるとしたうえで、区域別に、人員を調整して、宅配に支障が出ないようにする方針を示しました。
韓国では、宅配労働者の過労死が相次ぐなど宅配労働者の長時間労働が問題になっていて、業界では、深夜の配送を中止することや、作業員を増やすなど、宅配労働者の処遇改善に向けた取り組みが広がっています。