文在寅（ムン・ジェイン）大統領は20日にテレビ会議形式で開催されるAPEC＝アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に出席します。
21の国と地域が加盟するAPECはアジア・太平洋地域最大の経済協力の枠組みで、その規模は、世界の貿易量の50%、世界のGDP＝国内総生産の60%を占めています。
今回の会議では、新型コロナウイルスの克服に向けた対策や経済協力などについて話し合われる予定で、文大統領は、韓国の新型コロナへの対応状況を紹介し、感染予防に向けた国際協力を呼びかけるものとみられます。
また、新型コロナの克服と経済の回復には必要不可欠な人の円滑な往来の重要性を強調する予定です。
今回の会議には、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席も参加する予定で、米中の覇権争いが続くなか、両国の首脳がどのようなメッセージを出すのか注目されます。
文大統領は、21日～22日に開かれるG20＝主要20か国・地域首脳会議にも出席し、新型コロナウイルスへの対応や雇用の回復に向けた取り組みについて、各国首脳と意見を交わす予定です。