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社会

全斗煥元大統領 光州民主化運動の死者名誉き損罪で有罪判決

Write: 2020-12-01 12:47:53Update: 2020-12-01 13:27:28

全斗煥元大統領 光州民主化運動の死者名誉き損罪で有罪判決

Photo : KBS News

1980年5月18日に起きた光州(クァンジュ)民主化運動と関連して、当時、政権を握っていた全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(89)が書いた回顧録の中での記述が名誉き損の罪に問われた裁判の判決公判で、光州地方裁判所は全被告に懲役8か月、執行猶予2年を言い渡しました。 
全被告は、2017年に出版された回顧録の中で、光州民主化運動当時、軍によるヘリからの銃撃を目撃したという故チョ・ビオ神父の証言を否定し、神父の名誉をき損したとして、おととし、「死者名誉き損罪」で起訴されました。
裁判所は、2年7か月にわたって行われたこの裁判の最大の争点となっていた、軍によるヘリからの銃撃について、軍の文書や目撃者の証言にもとづいて、銃撃が2回にわたって行われた事実を認めました。その上で全元大統領が著書の中で書いた記述が虚偽であり、故人の名誉を毀損したと判断し、懲役8か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。
裁判所は、「自身の正当性を主張するため、被害者を非難する回顧録を出版した」と認定した上で、実刑判決ではなく、執行猶予付きにとどめた背景については、「この裁判は光州民主化運動についての裁判ではないため」と説明しました。
認知症を患っているとされる全被告は、出廷はしたものの、終始居眠りをしていて、有罪判決を言い渡されたあとも、反省や謝罪の言葉は示さなかったといういことです。

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