北韓の朝鮮中央放送は2日、新型コロナウイルスの感染防止措置のレベルを最も高い「超特級」に引き上げたと報じました。
北韓は、新型コロナの感染拡大を受けて「非常防疫法」を制定し、感染防止措置を「1級・特級・超特級」の3段階に分類しました。
最高レベルの「超特級」では、国境が封鎖され、地域間の移動も制限されるほか、集会や登校を禁止し、飲食店など一部の商店の営業が停止されます。
今年2月に、ウイルスの感染が世界的に拡大したことを受け、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は感染防止措置を「超特級」にするよう指示しました。
世界で新型コロナウイルスが再流行していることへの懸念が高まったことから、 今回、再び「超特級」レベルに引き上げたとみられます。
WHO=世界保健機関によりますと 先月25日までに、北韓でウイルス検査を受けた人は、全部で1万6900人に上っており、このうちおよそ5000人は、ここ1か月以内に検査を受けていますが、北韓は依然として、感染者の数がゼロであると報告しています。