韓国独自の技術で開発され、来年2月に打ち上げる予定だったロケット「ヌリ」の打ち上げが、来年10月に延期されました。
これにともなって、2回目の打ち上げも2022年5月に延期されました。
科学技術情報通信部は29日、「ヌリ」の今後の打ち上げ計画をまとめました。
このなかで打ち上げの延期について科学技術情報通信部は、「十分な準備によって打ち上げ成功の可能性を高めるため、打ち上げ日程の調整が必要だとする専門評価団の意見を反映した」と説明しています。
産・学・研の専門家15人からなる専門評価団は、ことし9月から3か月間にわたって、「ヌリ」の開発日程を点検していました。
科学技術情報通信部は、「3段式ロケット「ヌリ」のもっとも大きい推進力を持つ1段目のエンジン4基を、1つにまとめる部分で技術的な問題が見つかったため、日程を調整することになった。開発期間の延長による事業費の増額は大きくはないだろう」と話しています。
「ヌリ」は、政府が2010年から1兆9572億ウォンを投じて開発している韓国初の宇宙ロケットで、1.5トン級の実用衛星を搭載することができます。