韓国の防疫当局は、政府が確保した新型コロナウイルスのワクチンのほとんどが、ことし第3、第4四半期に国内に導入される予定で、11月までに集団免疫を獲得することを目標としていると明らかにしました。
鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長は11日、定例の会見で「新型コロナウイルスのワクチン接種は、3週または4週おきに2回行う必要があることや、接種後に免疫がつくまで2週から3週かかる。このような点を考慮して、11月ぐらいまでに集団免疫を獲得できるようにする」と述べました。
一方、国内に最も早く導入されるワクチンである、アストラゼネカのワクチンについて、食品医薬品安全処のキム・サンボン・バイオ生薬局長は「アストラゼネカ側から臨床試験の接種対象者全員に関する分析資料を受け取った」として、これをもとに「65歳以上の高齢者における効果や安全性について、別途の分析を行い検討する計画だ」と明らかにしました。
また、アストラゼネカのワクチンについて、全体的な予防効果、接種方法や容量の妥当性を詳しく検討する一方で、ワクチンの製造や品質管理を評価するために、アストラゼネカ製ワクチンの国内製造を行うSKバイオサイエンスに対する現場調査を今月中に行う予定だということです。